長かった編集工程も残すは、
のみとなりました。 なお、『ぼかす』のは猫の映像(映像トラック)だけではありません。 最後の2秒間の映像全てをぼかします。
つまり、右上の肉球の透かしロゴも対象です。 タイトル用のテキストやテロップ用のテキストは最後の2秒間にはかからないので、対象外です。
映像を『ぼかす』ためには、フィルタを利用する必要があります。 ただし、タイトルで利用した『色ずれ』フィルタの時のように、設定ウィンドウの[+]ボタンで追加する方法では今回の目的は達成できません。 なぜなら、設定ウィンドウの[+]ボタンで追加する方法では、そのオブジェクトにしかフィルタ効果がかからないからです。
そこで今回は、初登場のフィルタオブジェクトを使います。 フィルタオブジェクトは、拡張編集ウィンドウのレイヤ上に配置して使うフィルタです。 映像トラックや音声トラック、テキストや画像のようにオブジェクトです。
フィルタオブジェクトは、下層の全てのレイヤに影響を与えます。 例えば、Layer 5にフィルタオブジェクトを配置すると、Layer 1 / 2 / 3 / 4 の映像全てにフィルタ効果がかかります。
では、フィルタオブジェクトの『ぼかし』フィルタを追加しましょう。 なお、追加するレイヤは、Layer 5です。
上図のようにLayer 5の何もない場所を(1)のようにマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるメニューの(2)の"フィルタオブジェクトの追加" -> "ぼかし"を実行します。
上図のようにクリックした位置に新たなフィルタが追加されます。 見ての通り、帯の色は緑色です。 フィルタオブジェクトは緑色で描かれます。
では、追加したフィルタの長さを2秒に変更しましょう。
フィルタをマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるメニューの"長さの変更"を実行するのがいいでしょう。
上図のようにフィルタの長さを2秒に変更します。
では続いて、このフィルタを移動します。 映像トラック・音声トラックと右端を合わせます。
上図のように映像トラック・音声トラックに右端を合わせます。 フィルタの長さと位置はこれで大丈夫です。
続いて、フィルタの効果を調整します。 調整は設定ウィンドウで行います。
上図のようにフィルタオブジェクトのバーは緑色で表示されます。 拡張編集ウィンドウでの帯の色と同じです。
では、効果を調整しましょう。 今回は、開始点のぼかしは弱く、終了点のぼかしは強くなるように設定します。 まずは、開始点と終了点で別の値を設定できるようにします。
上図のように(1)の[範囲]ボタンを押し、表示される変化方法から(2)の "直線移動" を選択します。
これで終了点の値も設定できるようになりました。 開始点のぼかしが弱く、終了点のぼかしが強くなるように設定しましょう。
上図のように範囲の開始点を 0 に、終了点を 100 に設定します。 この設定によって、時間の経過とともにぼかしが強くかかるようになります。
これで、ラスト2秒間を徐々にぼかす編集も終わりました。 もう残す編集作業はありません。 全ての編集が終わりました。
次の記事では編集したプロジェクトを動画として出力します。
複数のオブジェクトにまとめてフィルタをかける場合は、フィルタオブジェクトを使います。 フィルタオブジェクトは、拡張編集ウィンドウのレイヤ上に配置して使うフィルタです。
拡張編集ウィンドウの何もない場所を右クリックして表示されるメニューから "フィルタオブジェクトの追加" -> "ぼかし" を実行することで、ぼかしフィルタを追加することができます。 クリック位置から始まる(開始点となる)ように追加されます。
フィルタを追加したら、次にフィルタの設定を行います。 それらの設定は設定ウィンドウで行います。 対象のフィルタを選択し、設定ウィンドウで設定しましょう。
なお、フィルタオブジェクトは、下層の全てのレイヤに影響を与えます。 例えば、Layer 5にフィルタオブジェクトを配置すると、Layer 1 / 2 / 3 / 4 の映像全てにフィルタ効果がかかります。