前の記事までの作業で、不要部分をカットすることができました。 ここからはBGMを入れる作業に入ります。 BGMを入れる方法は大きく分けて2通りあります。
1つめが、ダウンロードしたBGMファイルを新たな音声トラックとして追加する方法です。 この方法でやるなら、すでにある無音の音声トラックは削除することになります。
2つめが、すでにある無音の音声トラックを、ダウンロードしたBGMファイルで差し替える方法です。 現状、音声トラックは猫の動画ファイル("simpleedit-in.mp4")を指しています。 それを変更してダウンロードしたBGMファイル("simpleedit-bgm.mp3")に結びつけます。
今回は2つめの方法、つまり音声トラックの中身を差し替える方法でBGMを入れます。
では、すでにある無音の音声トラックをダウンロードしたBGMファイルで差し替えましょう。
上図のように音声トラックを選択します。 しつこいようですが、点線で囲まれていれば選択されている状態です。
ではここで設定ウィンドウに注目してください。
上図のように設定ウィンドウには音声トラック用の項目が表示されています。 上部のバーは青色ではなく赤色で描かれています。 また、中央部の設定項目が少なくなって、音量・左右・再生位置・再生速度だけになっています。
音声トラックを差し替える作業に入ります。 まずは、映像トラックとの連携を無くしてみましょう。 "動画ファイルと連携" チェックボックスのチェックを外します。
上図のように "動画ファイルと連携" のチェックを外します。 すると[参照ファイル]ボタンの右側にファイル名が表示されます。 今までは表示されなかったファイル名が表示されました。
では、ダウンロードしたBGMファイルに差し替えましょう。
上図のように[参照ファイル]ボタンを押します。
上図のように『開く』ダイアログが開きます。 (1)のファイルタイプに "AllFile (*.*)" を選択し、(2)の一覧からダウンロードしたBGMファイル("simpleedit-bgm.mp3")を選択し、(3)の[開く(O)]ボタンを押します。
上図のように音声トラックのファイルが差し替えられます。 音声トラックの文字が "simpleedit-bgm.mp3" になっていることで確認できます。
ではここで、メインウィンドウに注目してください。
上図のようにメインウィンドウのオーディオ波形が表示されています。 今までは無音だったため緑色の直線でしたが、ちゃんと波形が表示されました。
設定ウィンドウにも、見てもらいたい変化があります。
上図のように音声トラックのファイル名が表示されています。 映像トラックとの連携が切れているため、このようにファイル名が表示されます。
では、拡張編集ウィンドウに戻りましょう。
上図のように音声トラックの再生時間が長くなっています。 差し替えたBGMファイルの再生時間に合わせて長くなったためです。
つまり、もう一度10秒に切り詰める必要があるということです。 ただし、今回は拡張編集ウィンドウではなく、設定ウィンドウから長さを変更しましょう。
上図のように赤色のバーを(1)のようにマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるメニューの(2)の"選択区間の長さ変更"を実行します。
上図のように『長さの変更(区間)』ウィンドウが表示されますので、秒数指定を 10 に変更して[OK]ボタンを押します。
上図のように音声トラックの長さが10秒になります。 このように、設定ウィンドウからオブジェクトの長さを調整することもできます。
ただし、拡張編集ウィンドウからの長さの調整とは少し意味が違います。 拡張編集ウィンドウの右クリックメニューから "長さの変更" を実行すると、オブジェクトの長さが変更されます。
一方、こちらはオブジェクトの選択中の区間の長さが変更されます。 実は(本ウェブサイトではまだ説明していませんが)、オブジェクトは内部を区間で分けることができます。 設定ウィンドウの右クリックメニューから "選択区間の長さ変更" を実行すると、選択区間の長さが変更されるのです。
なお、特別な操作をしない限り、オブジェクトの内部は1区間しかありません。 つまり、現状では区間の長さもオブジェクトの長さも同じです。 拡張編集ウィンドウから長さを変更しても、設定ウィンドウから長さを変更しても同じ結果になります。
設定ウィンドウの[参照ファイル]ボタンで、オブジェクトと結びつけるファイルを差し替えることができます。 ファイルを差し替えると、オブジェクトの長さがファイルに合わせて自動的に調整されるので注意が必要です。
オブジェクトは、内部を複数の区間に分けることができます。 内部のそれぞれの区間の長さは、設定ウィンドウから変更することができます。
オブジェクトそのものの長さを変更するなら拡張編集ウィンドウから、選択区間の長さを変更するなら設定ウィンドウから操作しましょう。