ここまでの作業で、不要部分のカットとBGM入れが終わりました。 この記事では、先頭にタイトルを入れます。
映像トラックと音声トラックを後ろにずらし、空いた先頭部分にテキストを追加します。 テキストは "今日のハナちゃんの様子" という文字で、表示する時間は2秒間です。 またテキストには『色ずれ』の効果もかけます。
以下に完成後の動画を再掲載しますので、確認してみてください。 タイトルが表示されるのは先頭の2秒間です。
タイトルの色が乱れているのは『色ずれ』の効果によるものです。 『色ずれ』とは、色を赤・緑・青成分に分離し、そのうち2つの成分をずらす効果です。 また、タイトルが揺れているように見えるのは『色ずれ』の方向をフレームごとに無作為(ランダム)に変化させているためです。
では、テキストを追加しましょう。 ただし、『色ずれ』の効果はまだかけません。 映像トラックと音声トラックを後方へずらし、空いた先頭部分に2秒間のテキストを追加します。
上図のように映像トラックをマウスの左ボタン()でドラッグします。
赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のように映像トラックがタイムラインの後方へ移動します。 また、プロジェクトの最終フレームを表す灰色の縦線も後方へ移動しているのがわかります。
このように、プロジェクトの最終フレームは自動的に伸ばされます。 自動で短くなることはありませんが、長くなるのは自動です。
続けて音声トラックも後方へ移動させましょう。
上図のように音声トラックも後方へ移動します。 これで、タイムラインの先頭にテキストを追加する隙間ができました。
では、映像トラックの前にテキストを追加しましょう。 なお、テキストは映像トラックや音声トラックと同じくオブジェクトです。
上図のように拡張編集ウィンドウの映像トラックの前の隙間部分を(1)のようにマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるメニューの(2)の"メディアオブジェクトの追加" -> "テキスト"を実行します。
上図のようにクリックした位置に新たなテキストが追加されます。 正確には、クリック位置から始まる(開始点となる)ように追加されます。
注目すべきは、テキストが青色の帯で描かれていることです。 テキストは映像となる素材であるため、映像トラックと同じく青色で描かれます。
では、このテキストの長さを2秒に変更しましょう。
上図のようにテキストを(1)のようにマウスの右ボタン()でクリックし、表示されるメニューの(2)の"長さの変更"を実行します。
上図のように『長さの変更(全体)』ウィンドウが表示されますので、秒数指定を 2 に変更して[OK]ボタンを押します。
上図のようにテキストが短くなります。 テキストも、映像トラックや音声トラックと同じくフレーム数(再生時間の長さ)がタイムライン上での長さになります。
ではここで、オブジェクトを整理しましょう。 無駄な隙間がないよう、テキスト・映像トラック・音声トラックを前方に詰めます。
ただし、このテキストをドラッグで移動させるのは難しいかもしれません。 このテキストの長さは2秒であるため、タイムライン上では短く表示されます。 そのため、マウスを乗せると開始点・終了点にマウスを乗せていると認識され、ドラッグすると長さの変更になってしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか。 思いつくやり方は2つあります。 1つは表示倍率を上げてタイムライン上のテキストの表示を長くする、という方法です。
もう1つはCTRLキーを押しながらドラッグする方法です。 CTRLキーを押しながらドラッグすることで、オブジェクトの長さの変更ではなく、オブジェクトの移動であると認識させることができるのです。
今回は、CTRLキーを押しながらドラッグしてみましょう。
上図のようにCTRLキーを押しながらテキストをマウスの左ボタン()でドラッグします。
赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。
上図のようにテキストが左へ移動します。 このようにCTRLキーを押しながらドラッグすることで、短いオブジェクトも簡単に移動することができます。
続けて、映像トラックと音声トラックも前方に移動させます。 当然ですが、映像トラックと音声トラックは位置を揃えてください。
上図のように無駄な隙間がないようにテキスト・映像トラック・音声トラックを詰めて配置します。
最終フレームを表す灰色の縦線が離れていますが、今すぐに調整する必要はありません。 最終的に調整すればいいだけです。
続いて、追加したテキストに "今日のハナちゃんの様子" という文字を設定しましょう。 文字の設定は設定ウィンドウから行います。
文字を設定する前に、テキストを選択する必要があります。 しかし、先ほども説明したように、このテキストは短いため選択が難しいです。 マウスを乗せると開始点・終了点にマウスを乗せていると認識されるからです。
どうすればいいかというと、CTRLキーを押しながらクリックすればいいのです。 なお、複数選択の場合と違ってクリック後はCTRLキーは離しても大丈夫です。
上図のようにCTRLキーを押しながらテキストをマウスの左ボタン()でクリックします。
上図のようにテキストが選択されます。 このようにCTRLキーを押しながらクリックすることで、短いオブジェクトも簡単に選択することができます。
では、設定ウィンドウで "今日のハナちゃんの様子" という文字を設定します。
上図のように設定ウィンドウで文字を入れます。 各項目の設定方法は以下の通りです。
(1)には表示させる文字を入れます。 今回はもちろん "今日のハナちゃんの様子" という文字を入れています。 なお、Enterキーを押すことで複数行の文字を入れることもできます。
(2)では文字の配置方法を指定します。 今回は中央揃え[中]にしていますが、この指定だと文字の中心が画面中心に揃います。 なお、(3)のX / Yに数値を指定していれば、その数値の分だけ中心からズレます。
(3)のX / Yには文字の位置を指定します。 今回は X も Y も 0(ゼロ)のままです。 そのため、文字の中心が画面の中心に位置します。
(4)のサイズには文字の大きさを指定します。 数値部分をクリックすると編集可能な状態になりますので数値を入れてEnterキーで確定します。 また、左のスライダで入力することも、数値部分のドラッグで増減させることもできます。 今回は 128 を設定しています。
ではここで、メインウィンドウに注目してください。
上図のようにメインウィンドウ上にテキストが表示されています。 この表示を見ながらテキストの設定を調整しましょう。 当然ですが、メインウィンドウ上に表示されるのは、現フレームがテキストの範囲内に収まっている場合だけです。
このメインウィンドウ上の表示は、見るだけではありません。 ドラッグすることで移動させることができます。 移動させると、当然ですが設定ウィンドウのX / Yも連動して変化します。
では、長くなったので、そろそろ一区切りしましょう。 続きは次の記事を参照ください。
拡張編集ウィンドウの何もない場所を右クリックして表示されるメニューから "メディアオブジェクトの追加" -> "テキスト" を実行することで、テキストを追加することができます。 クリック位置から始まる(開始点となる)ように追加されます。
テキストを追加したら、次に表示させる文字や位置・大きさなどの設定を行います。 それらの設定は設定ウィンドウで行います。 対象のテキストを選択し、設定ウィンドウで設定しましょう。
短く表示されているオブジェクトは選択や移動の操作が難しいです。 表示倍率を上げるか、CTRLキーを押しながら操作しましょう。
CTRLキーを押しながらクリックすることで、短いオブジェクトも簡単に選択することができます。 同様に、CTRLキーを押しながらドラッグすることで、短いオブジェクトも簡単に移動することができます。